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29歳の若造が日々学び、もがき続ける中で見つけた有益な情報を“こっそり”メモっているブログです。

厄介な仕事は朝やれ!起床後20分が最もストレスに強い。

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ストレスホルモン「コルチゾール」とは?

我々は、毎日いろいろなストレスに悩まされている。そのため人間の体は、それらのストレスに対応できるようストレスホルモンを分泌している。その主要なものの一つが副腎皮質から分泌されるストレスホルモン「コルチゾール」である。

 

コルチゾールの濃度は起床後20分に1日の最高値に達する

下図に健常な人の1日のコルチゾール濃度の変化を示す。これを見ると分かる通り、起床後20分のコルチゾール濃度が1日なかで最も高い。つまり、これは起床後20分後が最もストレスに対応できる準備ができているということだ。その後は日中に増減を繰り返し、20時以降はコルチゾール濃度は一気に減少していく。20時以降に一気に仕事の集中力がなくなり、厄介なことには手をつけたくなくなるのは、体がストレスに対応する準備ができていないためだ。

コルチゾール濃度は起床後20分後に最大値に達し、20時以降に急激に低下していくのはなぜだろうか?それは、寝ている状態から目覚めて、起きるというアクションが、1日の中で最もエネルギーを要するからだと思う。起きた後は、サーカディアンリズムに従い寝る時間に近づいて20時以降は急激に低下すると考えられます。(サーカディアンリズムとは、生物に備わる昼と夜を作り出す1日のリズムのこと。)

 

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引用:あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法 - 脳科学の最高権威がはじめて明かす/久保田競 ダイヤモンド社

厄介な仕事は朝早い段階でやったほうがうまくいく!

実際にこの事実を知った私は、朝起きて真っ先に、その日で一番厄介な仕事に取り組むようにしたところ、前の晩は「朝からこの仕事やるのやだな〜」と思っていたのだが、朝になって取り組み始めてみると「思っていたほど厄介じゃないな。」という前向きな姿勢で取り組めるようになっていた。皆さんも騙されたと思ってやってみてほしい。

 

20時以降にストレスのかかる仕事をし続けると記憶力が低下する!?

脳内で記憶を司る部分「海馬」は、実はこのコルチゾールと密接な関係にある。失敗した出来事などはよく覚えているものだ。これは、太古の昔より、「不快なこと」が起きたときの記憶を覚えておくことで、次に同じようなことが起きたときにうまく対処するようにするためなのだ。

ただし、サーカディアンリズムに逆らい、20時以降もストレスを感じ、コルチゾールの分泌を増加させてしまうと、1日中コルチゾールが高いという異常な状況になってしまう。そして、このコルチゾールの過剰分泌により、海馬が消耗し疲弊していってしまうため、記憶力の低下も起こってくるのだ。

さらに、2009年のブルーズ・マキューアンらの研究では、さらに驚愕の事実も明らかになった。慢性的なストレスが続くと、思考や判断、意思決定を司る脳内の司令塔「前頭前野」までもが損傷してしまうというのだ。コルチゾールは、私たちの情動を支配する扁桃核にも影響を与え、過敏にさせるということも分かっており、ストレスを長期的に感じ続けることで、海馬が損傷して記憶が曖昧になり、扁桃核が過敏になるため、ますますストレスの影響を受けやすくなり、前頭前野まで壊れ始め、何をするにも意欲がわかなくなるという事態に陥るのである。

ストレスに対処するために分泌されるストレスホルモンなのに、ストレスが長期にわたることで、脳の働きが悪くなり、脳も体もボロボロになってしまうとはなんとも恐ろしい。

 

20時以降はストレスから解放されよう!

サーカディアンリズムに従って、朝のうちにストレスのかかる厄介なことは済ませてしまい、20時以降はストレスから解放されよう!やはり、規則正しい生活が一番!

 

今回の事実はこの本で知った。脳研究の最高権威と称される京都大学名誉教授 久保田競氏の本だ。皆さんもぜひ参考にしてほしい。