残業なんてやめちまおう!大切な時間を有意義に使うために必要な考え方とは?
残業しすぎな日本人
日本人は“残業が大好き”なんではないかと疑うくらい残業をしている。こう書くと「したくてしてるんではない!」という反論が返ってきそうだが、日本人の残業レベルは尋常ではない。
総務省の「労働力調査」(2013年度)を元に計算したデータによると、法定外の残業をしている人は62%に上る。おおよそ3人に2人が残業しているである。明らかに働き過ぎだ。
引用:(エコノ探偵団)残業なぜ減らない 「やる気」示す意識過剰に、厳格な時間規制も必要 :日本経済新聞
働き過ぎて良いことはない。働きすぎることで、心にゆとりがなくなり、仕事の効率も悪くなる。体調を崩しやすくなったり、心の病にかかったりする。そうすると、仕事のクオリティを保てなくなり、会社や顧客から価値を感じてもらいにくくなる。価値を出すためには、やはり残業をして働かなくてはならないという負のスパライルに陥るだ。
残業社員がいる会社の業績が良いとは限らない
私からしたら、ごく当たり前のことだと思うが、残業したからといって、業績を上げられるわけではない。日経キャリアNETの「わが社の働き方アンケート」(2012年)を基に、作成された下グラフでもわかる通り、残業時間が長くても売上高利益率は高くない。むしろ残業時間が月平均5時間程度の会社が、月平均44時間程度の会社の約20倍程度の利益率があるという現実をみると、むしろ残業があからさまな害に見えてくるだろう。
引用:(エコノ探偵団)残業なぜ減らない 「やる気」示す意識過剰に、厳格な時間規制も必要 :日本経済新聞
自分の時間を他人に支配させては絶対にいけない!
残業の要因はいろいろあると思うが、最も許してはならないのは、他人に合わせての残業だと思う。例えば、上司が帰るのが毎日22時頃だから、それまでは帰れないとか、お客さんが夜遅くまで働いているから帰れないとか、他人に自分の時間を支配されてしまったら、人生の限られた時間を無駄にすることになってしまう。
とにかく残業しないと決めて、帰ることが大事!
私も、以前までは24時近くまで働くような完全なる残業人間だったが、今では19時半には必ず会社を出ると決めている。仕事が残っていても、明日の朝やったほうが効率よく短時間でこなせるため、19時半には中断し、強制的に帰るようにしている。
最初は、周りのメンバーや上司に後ろめたさを感じたが、今では全く感じなくなってきた。さらに言えば、もし自分が19時半に帰ると決めたことに対して、強制的に残業を要求されるようなことがあれば、私はその会社を辞めるだろう。限られた大切な人生の時間を無駄にしたくはないのだ。働く場所はたくさんある。世界を探せばそれこそ山のようにあるのだ。大切な時間を浪費しながらそんな会社に留まる理由など、一つもないはずなのだ。
大切な時間は、自分の価値を高めることに使うべき
とはいえ、そんなに転職ばかりしていたら、働く場所はなくなるのではないか!という声もあると思う。そんな人たちに伝えておきたいことは、むしろ残業ばかりしていたら、どんどん働く場所はなくなるということだ。
残業ばかりしている人は、「働かされている」ことが多い。仕事も後手に回りがちだ。必要なことなのかも分からず、言われたことをこなしている人も多いと感じる。そんな価値があるかもわからない作業を永遠と続けていて、社会に価値を提供できる人間なれるのだろうか?
例えば、極端な例を出せば、お客さんに言われるがままに、何に使われるのかもよく分からないデータ出しを徹夜で毎晩黙々と作業している人と、その仕事はすっぱりやめ、新たな残業のない仕事につき、余った時間で英語のスキルや統計学のスキルを身につけた人のどちらが社会で価値を発揮できそうであろうか?確実に後者だと私は思う。
さらに後者のような人になれば、会社にとっても顧客にとっても価値のある人間になるため、尊重され、時間的権限も持つことができる。
具体的に言うと「これを何時までにやってください!」という頼まれ方から「これを何時までにやっていただくことはできませんか?無理であれば、調整しますので」という感じに変わってくるのである。
日本人の多くが、残業なんて今日からやめて、限られた大切な時間を自分のために有効に使えるようになることを望んでやまない。
ランニングで前頭前野を鍛える!トップビジネスマンが走る理由とは?
トップビジネスマンの多くが「ランニング・ウォーキング」を習慣にしている
以前の記事でも紹介した通り、社長の朝の習慣にランニングやウォーキングが組み込まれていることは多い。また、仕事帰りに皇居の周りを走る「皇居ラン」なるものが、最近話題になっているが、この皇居ランをしている人たちの平均年収は下記の通り、700万円以上らしい。
皇居ランナーの大半は、年収700万円超? | 「走り」を制する者は仕事を制す | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
まぁ、実際走っているから年収が高いというよりも、皇居付近のオフィスで働いている人の年収が高いんだろ〜ということも考えられなくはないが、多くのトップビジネスマンがランニング・ウォーキングを習慣にしているのは確かだ。
なぜ、トップビジネスマンはランニング・ウォーキングを習慣にしているのか?ランニング・ウォーキングにはどのような効果があるのか調べてみました。
適度な運動は、脳の司令塔「前頭前野」を鍛える効果がある
前頭前野とは、人間の行動の約9割をコントロールしている、いわば“脳の司令塔”と言えるものです。主に情報処理や判断を司る脳の一部で、強化することで仕事や勉強における集中力や判断力などを高める効果が得られるようです。
前頭前野の詳細はこちら▼
この事実をトップビジネスマンが全員理解して走っているわけではないと思うのですが、おそらく走ったことによって、このような効果を実感し、経験的にランニングやジョギングを継続させているのでしょう。
ストレス解消にも効果的
さらに、適度な運動は、ストレス解消にも効果的です。これは、なんとなくそうなんだろうと思っていましたが、こちらもその仕組みを調べてみました。
どうやら、適度な運動をすることで、脳波がα波を出すことで、リラックスし脳内の視床下部や脳下垂体から「ベータエンドルフィン」という快感物質が分泌されることによって、ストレスが解消されるようです。このベータエンドルフィンという物質は、脳から分泌されるとだんだんと幸せな気持ちになっていき、次第に身体の疲れも消えていくような効果が得られるようです。
ただし、この快感物質は5分や10分程度の運動では分泌されないようで、30分程度の運動が必要なようです。
適度、適量の運動が重要
私もこの情報を試すために走ってみましたが、初日から走りすぎ、恥ずかしながら足を痛めてしまいました。さらに走った次の日は筋肉痛に苦しみ、なんとなく疲労感もありました。何事にも言えますが、適度、適量が非常に重要です。
一部のサラリーマンランナーの中には、タイム短縮を狙い、体を酷使するようですが、そのような走り方をしていたら、継続できませんし、仕事どころではありません。下記の記事で有森さんが書いている通り、日本人ランナーは頑張りすぎている印象を受けるようです。
“なんちゃってアスリート”要注意 楽しく長く走るコツ 有森裕子 :日本経済新聞
無理せず、適度、適量を心がけて、継続することが大事ですね。
私も朝なるべく30分程度走るようにしていますが、やってみると分かりますけど、本当にストレス発散してスッキリしますよ。とにかくおすすめです。
ちなみに今回いろいろ調べてみて、この本がとても参考になったので、オススメしておきます。
「脳を最高に活かせる人の朝時間 頭も心もポジティブに」
基本は早起きいいですよ〜という内容を脳科学の観点から書いている本ですが、脳科学についての知識がなくても分かりやすい内容になっているので、とても勉強になりました。気になる方は是非チェックしてみてくださいね。
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「人の気持ちは分からなくて当たり前」日本人よ世界基準のコミュニケーションにシフトせよ!
世界基準では「人の気持ちは分からなくて当たり前」
日本の企業では、人の気持ちを察して、いろいろしてあげることが善とされているような部分があると思いますが、世界基準ではそんなことはありません。グローバル企業でそのようなアクションをすると、時として大変失礼な行動になる可能性すらあります。
例えば、日本であれば、新しく入ってきた中途社員が、仕事について分からなそうにしていたら、こう声をかけるでしょう「どうしたの?やり方分からないの?」まぁ、こんなに優しく声をかけるかは別ですが、気になって声をかけるでしょう?
でもグローバル企業では、「ここが分からないから、教えて欲しい」と言われない限り、そんなことはしません。なぜなら、本当は分かっているかもしれないのに、分からないと決めつけられるのは失礼だと思っているからです。もっというと、「他人の気持ちは分からない」という前提にたって行動をしているのです。よって、実際にグローバル企業の中途社員は自主性を持って、積極的に仕事を吸収していかなくてはいけません。先輩社員は、求めない限り助けてくれませんし、誰も困っている事など察してくれません。外資系企業に勤めたことがある方は分かるかもしれませんが、自己主張が強くないと生き残っていけないのです。
日本人は、世界基準へシフトしなくてはならない!
日本人の多くは、まだまだ日本はアメリカに次ぐ経済大国だ〜と思っている人は多いと思いますが、そんな時代はとっくに終わっています。確かに日本人の超富裕層はアジアの中でも多い方ですが、そういった方々は既に世界基準で物事を考えている人たちです。
今年の8月に米国経済専門紙フォーブスが「アジア50社優良企業」を発表しました。そこにランクインした企業の国別ランキングは下記の通りである。
アジア太平洋地域・優良上場企業50社
1位:中国(16社)
2位:インド(12社)
3位:韓国(6社)
4位:香港(3社)
5位:日本、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、タイ(各々2社)
日本は2社だけ?少ないと思う方が多いと思いますが、日本は過去2年の同ランキングで1社も選出されない状況が続いていました。知らない人が多いのも当然です。というのも、実はこの情報あまり日本で報道されていないんですよね。
日本は今年は2社なんとか入れたという感じで、ランクインした企業は、サントリー食品インターナショナルおよびユニ・チャームです。2013年7月に上場したサントリーは初めての選出で、米国の蒸留酒生産メーカーであるビーム社を買収したことなどが評価されたようです。
どんな50社がランクインしたかの詳細は下記リンクで▼
アジアの優良上場企業50社:中国企業が最多-フォーブス(表) - Bloomberg
もう、この状況を知っていれば、日本人が今後世界基準に合わせていかなくてはいけないのは、自明の事実だと分かるはずです。そして、この世界基準に順応できない日本人は今後職を失いかねません。
世界基準のコミュニケーション能力を身につけよう
日本基準と世界基準のコミュニケーションの大きな違いの一つは、やはり前述の「多様性への理解」だと思います。つまり「他人の気持ちは分からなかくて当たり前」「意見は食い違って当たり前」ということを前提にコミュニケーションをとっていくことです。お互いが自己主張し合い、ロジカルに認識を合わせていく能力が求められます。
それに、基本は英語によるコミュニケーションになるので、英語が話せなければ話になりません。日本人は英語が読めても話せないという人が多いようですが、コミュニケーションの基本は会話です。話せないと全く話になりません。
日本人は、今こそ世界基準に順応するときです。悠長なことは言ってられません。もう時間はあまりないと思います。
ちなみにこの前、本屋でこんな本を見かけたので買って読んでみました。
「日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方」
世界基準のコミュニケーションについて参考になる情報が載っています。興味のある方は参考までに読んでみてください。