人生・仕事の成果の方程式
道なき道を行け
年末の本屋でこんなタイトルの本を手にした。
帯にはオバマ大統領と写る一人の日本人。
そして、稲盛和夫さんからの一言。
「彼の歩く道に、日本のそして世界の希望を見る」
こんな本を見つけてしまったら、もう読むしかない。
彼をご存知の方は、けっこういるのだろうか?
藤田浩之。1966年、奈良県生まれ。現在、医療機器開発製造会社クオリティー・エレクトロダイナミクス(QED)のCEOであり、2009年、フォーブスの「米国で最も有望な新興企業20社」の11位にランクイン。2012年1月24日のオバマ大統領一般教書演説に全米から選ばれた21人名の一人として招待される。2013年、米国商務省顧問にも就任し、現在、世界から注目される日本人の一人。
私は知らなかった。
そして、この本を読んで、また自分の世界が広がった。
特に藤田さんの「人生の方程式」にはとても考えさせられたので、ここに書きたいと思う。
成果とは「姿勢」で決まる
稲盛和夫さんの代表的な教えに「人生・仕事の結果の方程式」がある。
人生・仕事の結果 = 能力 × 熱意 × 考え方
どんなに高い能力を持った人でも人生哲学と熱意を持ち合わせていなければ結果が出ない。能力だけでなく、強い熱意と自分の信ずる人生哲学が合わさったとき、大きな結果を残すことができる。
この方程式を自分流にアレンジして
藤田浩之さんは、このような方程式で考えているという。
成果 = 能力 × 努力 × 姿勢
この式における「能力」「努力」は0〜100の値で、「姿勢」に関しては-100〜100の値になるという。つまり、仕事や人生に向き合う「姿勢」が後ろ向きだったり、消極的だったり、破壊的な場合は、成果はマイナスになってしまうということだ。
これには、非常に考えさせられた。
高い能力があるのに、犯罪に手を染めてしまう人は、
能力もあり、努力もしているのに、うまく結果を残せていない人が世の中に多いのを日頃感じていたからだ。
ここで、大事になるのは、いろいろ考えたが、
人生の様々な事柄に対する「やりがい」「自分の存在意義」からくる
自分なりの「人生哲学」を持つことなんだと思う。
今の仕事に充実感感じとる?
Web上でこんな記事も見た。
あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。 / 阪口 裕樹 | STORYS.JP
このお話で書かれているのは、
「やりがい」「充実感」を持って仕事をするのが大事ということだ。
これらを持って、着実にやっていけば必ず良い成果がでる。そういうお話だ。
自分もその通りだと思う。
上記の方程式を見る前であれば、
納得しつつも、ふんわり自分の中で処理してしまっていたものだと思うが、
今は妙にリアルな実感とともに考えられている。
人間の「やりがい」は「世のため、人のために生きること」
では、人間は何をもって、「やりがい・充実感」を感じるのか。
それは、やはり「人のため、社会のためになること」なんだと思う。
どんなに悪いことをしてしまった人であれ、
その背景には「誰かのために」という背景があることがほとんどだ。
人は人のために生きている。
人間は「人のために生きること」を生きがいにする生き物なのではないかと思う。
改めて、この年末
自分はどのようにして、人に、社会に貢献できるか考えて、
自分の人生哲学について考えてみようと思う。