BUSINESS PROFESSIONAL

29歳の若造が日々学び、もがき続ける中で見つけた有益な情報を“こっそり”メモっているブログです。

日本人ビジネスマンに圧倒的に欠けているのは「リーダーシップ」

マッキンゼーの採用基準

 

今、伊賀泰代さんの「採用基準」という本を読んでいる。

 

伊賀さんは、マッキンゼーにおいて、5年間コンサルタントとして、12年間をコンサルタントの採用業務に関わってきた方で、現在、キャリア形成コンサルタントとして活躍されている。

 

この本の中で、マッキンゼーが求める人材、採用基準について書かれている。

大きく分けると以下の3つが求められるようだ。

 

1.リーダーシップがあること

2.地頭がいいこと

3.英語ができること

 

日本人ビジネスマンには「英語」と「リーダーシップ」が欠けている

 

そして、この中で日本の「優秀な人」が持っているのは、2だけであることがほとんどで、1、3が欠けていることが多いと書いてある。

 

私も同感である。

 

3は昔から言われていることだ。

「なぜ中学、高校、大学とあれだけ英語に接してきているにも関わらず、英語を話せる日本人は少ないのか?」と誰もが感じるくらい。日本人は英語を話せていない。

 

これについては、私個人的な意見で言うと、単純に実践の場が少ないからだと思う。本を読んだり、CDでリスニングしたりするのは、全く効果がないわけではないが、実際に英語圏の人々と会話をし続ければ、話せるようになると思う。

 

この勇気が日本人には足りないだけだ。行動力が足りないだけだ。

 

本当に英語を話せるようになりたければ、自ら積極的に話す機会を作ればいいだけだと思っている。

 

そして、より注目し意識していかなくてはいけないのは、1の「リーダーシップ」についてだ。

 

ちょうど、私自身が今のプロジェクトにおいて、「リーダーシップ」強く求められる状況にいるため、この件については、とても興味を持って考えている。

 

大企業は優秀な新卒者を「保守的な構成員」にしてしまっている

 

私が勤める企業では幸運なことに、年齢に関わらず、若手にもプロジェクトを任せ、リーダーシップ育成に取り組む姿勢がある。

 

ただ、大企業に勤めている友人等から聞くと、このような機会は少なく、「極めて保守的な構成員」のような働き方が刷り込まれているような気がする。

 

「上司の意見には反論せず、従う」とか「立場を考えて発言すべき」というような保守的な姿勢が新人時代から体に染み込み、自発的に責任感を持って、決断をくだし、発言・行動し、結果を出す経験に乏しいように思う。

 

いきなり「リーダー」になるのは無理である。

日本では役職を与えられてはじめて、「リーダーとは」ということを考える人が多いようだが、それはおかしいと思う。

 

リーダーシップを持った人材が、必然的にリーダーになるわけであって、

入社何年目だから課長や部長になる(またはなるチャンスがくる)わけではないはずだ。

 

もし、リーダーシップを持たない人がリーダーになってしまった場合は、悲惨なことが起きる。保守的な構成員は、リーダーの言っていることが間違っていると分かっていながら、目をつむり、実行し続ける。

 

ビジネスの成果も出にくければ、部下の成長も見込めない。いったい何がしたいのだろう?という状況である。

 

そもそも日本では、なぜこんな事態になっているのだろうか?

 

リーダーシップは成果主義とセットで考えるべき

 

そもそもリーダーシップとは

成果主義を原則として考えた上で成り立つものである。

 

一方、日本企業においては、時にビジネスの現場でさえ「成果」より「和」を重要視することがあると思う。特に大きな組織では、「他部署が決めたことには口出しをしない」というような暗黙のルールがあり、「他の部署との関係性を悪くしたくない」とか「失敗してもその部署が責任をとるんだから、しょうがない」と考える人が多いように思う。

 

これだから、「リーダーシップ」という言葉もネガティブな印象を持たれがちで、「組織の和を乱す」という印象から「自分の意見ばかり主張すること」だったり、「他人に指示ばかりして、自分は動かないこと」というようなイメージをもたれていると思う。

 

これから、日本は「成果」にこだわり続けなければ厳しい状況に追い込まれるのは確実だと思う。

 

年齢問わず、成果を出せる人間がリーダーシップを発揮し、組織を導かなくてはいけないと思う。

 

若い世代の方は特に、自分の置かれている状況を再認識し、「保守的な構成員」になっている人は、考え方を変えるべきだ。

 

これからの日本は、若い世代が作っていくのだ。